タイトル:黒の楽園 −ネクロマンサー・クロニクル−
ジャンル:乙女ゲーム
テーマ:
裏切り者に、断罪を。
ゾンビを操るネクロマンサ―(死霊術師)の少女が人の心を持つ最強ゾンビ・秘密の多い元魔術師の少年、トラウマを抱えるゾンビバスターの3人と共に、恋や成長を経て最強ゾンビ誕生の謎に迫って行く。そこには壮絶な裏切り劇があった。
あらすじ:
舞台は多くの死霊術師を抱える「教会」とゾンビの撲滅を目指す「神殿」の2組織が対立する都市、クロス・キングダム。
ロリータな外見とカリスマ性を武器にゾンビを操る天才ネクロマンサー、聖羅・フォンテーヌ。
教会から依頼を受けた彼女は、調査のため廃墟と化した洋館を訪れる。
そこには、自我を失わず感情を持ったゾンビ・フールがいた。
初めて見る自我を持つゾンビに衝撃を受ける聖羅。やがてそこに、聖羅を追ってきたネクロマンサ−の砂威(さい)や、神殿から派遣されたゾンビバスターのキリクも加わり、4人でフールをゾンビにしたネクロマンサーを探すことになる。
聖羅・フォンテーヌ(せいら・ふぉんてーぬ)
外見的特徴:髪の色は銀色で、ツインテール。黒を基調とするゴシックロリータファッションに身を包んでいる。
備考:16歳。身長150cm弱。
ロリータな外見とは裏腹に、性格は腹黒く計算高い。死霊術師学校を首席で卒業するも富や名声に興味がなく、死者の研究にいそしむ毎日を送っている。
ネクロマンサーとしては最高ランクの実力を誇るが、炊事洗濯や早起きが苦手。
普段は寡黙で多くを語らないが、その毒舌の数々に学生時代の後輩をはじめ、一定のファンが絶えない。
フール
外見的特徴:
髪の色はオレンジがかったブラウン。ゾンビ化しているため、肌の色は錆びているが顔立ちは美形。
備考:22歳(見た目)。身長175cm。
自我を持ち、言葉を話すことができるゾンビ。
首に「777FOOL」というコードが刻まれていたことから、自らをフールと名乗るようになる。
「元は人間だった」という記憶だけを頼りに、聖羅たちと共に生みの親を探すこととなる。
性格は(ゾンビらしくなく)明朗快活で極度のお人好し。野外料理が得意という変わった
一面も。
戦闘能力に関しては他のゾンビを遙かに凌駕する。
末馬 砂威(すえま・さい)
外見的特徴:髪の色は黒く、短い。黒のマントに同色のローブという、ネクロマンサーとしては一般的な服装をしている。
備考:16歳。身長166cm。
聖羅の元同級生で、死霊術師学校を次席で卒業したエリート。聖羅をライバル視しており、何かと噛みついてくるが当人には相手にされていない。
プライドが高く神経質で、慣れ合いを嫌うが、一体だけ違う色のゾンビを作ってしまう等、たまにお茶目なミスをする。
元は魔術師の家系の生まれだったが、とある事情からネクロマンサーに転身する。
キリク・アンジェスター
外面的特徴:髪の色はブラウンで、後ろに一つで束ねている。長身に見合った大型のマシンガンを所持。
備考:24歳。身長180cm。
神殿からゾンビ退治の名目で派遣されたゾンビバスター。笑顔でゾンビを殺すことから「スマイル・キラー」の通り名を持つ。
過去の忌まわしい出来事を機にゾンビ狩りを始めるが、フールの出生には興味を示し、聖羅たちと行動を共にすることになる。
優しい笑みの裏に時々毒が混じっていたりする、いわゆる気分屋。
女性の扱いに慣れており、聖羅に対しても大人の余裕がある。
深月 紅(みづき・こう)
外見的特徴:髪の色は黒だが、人工的に赤のメッシュを入れている。背丈と体型は砂威とほぼ同じだが、魔術師の象徴である白装束に身を包んでいる。
備考:16歳。身長166cm。砂威の双子の弟で、名門・深月家の血を引く魔術師にして、魔術師連盟の代表でもある。
兄であり、一族の正当な後継者である砂威を生家に呼び戻すため様々な画策をするが、その途中で聖羅に出会い彼女に興味を持ち始める。
独創的(自己中心的)な思考の持ち主で、気に入ったものに対し執着し、陶酔する癖がある。聖羅曰く「超ド級変態」。
エリオット・ロッテシュタイン
外見的特徴:
ブロンドの髪に、冷たげな印象のブルーの瞳を持つ。白衣・眼鏡着用。
貴族の青年のような外見だが、本職は生命体の研究に主軸を置く科学者。
備考:
年齢不詳。身長178cm。
教会と裏でつながり、フールの行動を監視をしている科学者。
自ら考えた「楽園計画」実現のため、優秀な人材を求め聖羅達に接触する。
怜悧な美貌の裏側に、独自の美学と残忍さを持ち合わせている。
香蘭・ド・レノア
外見的特徴:
黒髪に赤のチャイナドレス。顔立ちは美人だが、聖羅とは似ていない。
年齢にそぐわない美貌で若い男をことごとく魅了する。
備考:
自称28歳。(推定40歳代)身長170cm。
聖羅の母で、元警官。死者の研究に没頭する夫に嫌気がさし、年下の男性と再婚。
夫の死後も一人で研究を続ける聖羅を心配し、何かと世話を焼いている。
魔力は持っていないが、独自の拳法でゾンビを撲殺できる。
葬儀屋
外見的特徴:
黒髪(短髪)にゴシック風に改造したチャイナ服を着ている。
額に刻んだ蝶と蜘蛛の刺青から、「美男だけど悪趣味」と聖羅に称された。
備考:
年齢不明(推定30代前半)。身長177cm。
死体鑑定の専門家で、聖羅の父・フォンテーヌ博士の元助手。口が軽く金への執着心が強いが、鑑定と情報収集の腕前は超一流である。
情報屋業も兼ねており、金次第で教会にも神殿にも情報を提供している。
「博士とは君のお母さんを奪い合った仲だ」(真相は定かではない)が口癖で、その度に聖羅の不興を買っている。
紫亜・レイルフィート(しあ・れいるふぃーと)
外見的特徴:
ハニーブラウンの髪にお団子ヘアー。ゴシックロリータ風の赤いドレスは聖羅のファッションを意識している。
備考:
15歳。身長148cm。
聖羅を「お姉様」と呼び心酔する少女ネクロマンサー。死霊術師学校に在学中。
常に試験で赤点続出の問題児だが、クロス・キングダム市長である父の力でちゃっかりと難を逃れている。
自分こそが聖羅の腹心であると主張し、彼女の周囲に群がる男を毛嫌いしている。
ただしフールのことは「お姉様が作ったお人形」と誤解し、友情関係を結んでいる。
要するにかなりの天然。
蟻坂 皐月(ありさか・さつき)
外見的特徴:
黒く長いストレートヘアに、ネクロマンサーの標準服である黒装束を着ている。
美人だが表情が虚ろで、覇気がない。
備考:
20歳。身長160cm。
聖羅の学生時代の先輩にあたる女性で、現在は教会の職員をしている。
聖羅と同じ研究室に所属していたが、研究者としては大成せず、卒業後は身を引くこととなった。
争いを嫌う穏やかな性格で、学生時代は家事が苦手な聖羅の世話を焼いていた。
しらたま
外見的特徴:
フェレット。メス。全身白一色。
備考:
聖羅が飼っているフェレット。
一見かわいいペットだが、その正体はフォンテーヌ博士の実験で生み出された使い魔。
非常時には諜報活動等、聖羅のサポート役となっている。ちなみに家事は万能。
・クロス・キングダム
:物語の舞台となる都市。教会と神殿の2大勢力によって統治されており、死霊術師や魔術師、占術師など多彩な異能力者を抱えている。
十字架を描いた地形の中に、1〜12番街までの区画があり、観光地としての役割も担っている。
・旧帝国
:クロス・キングダムの前身である巨大都市。半世紀ほど前の戦争により壊滅している。
・教会
:死者の埋葬や研究を行っている機関で、死者からゾンビを生成する死霊術師の活動を公にしている。ゾンビを化け物ではなく「新たな生物」として認識しており、ゾンビ撲滅を目指す神殿とは真っ向から対立しているが、悪質な「はぐれゾンビ」の始末には協力することもある。聖羅と砂威はこちらに所属している。
・神殿
:未来を予知する占術師が統治する機関で、教会と同じく死者の埋葬・研究を行う。ゾンビを「人間に害なす不浄な化け物」として撲滅を掲げ、多くのゾンビバスターを派遣している。キリクはこちらに所属している。
・政府軍
:クロス・キングダムの裏の顔にして、旧帝国軍の軍事組織の一部が引き継がれている特務機関。
教会や神殿の勢力図に直接介入することはないが、この国の政治を動かすことで常に影響を与え続けている。
・魔術師連盟
:通称・魔術連。クロス・キングダムに住む魔術師たちの自治組織で、教会・神殿のどちらにも加担しない。研究成果を公にせず、閉鎖的で実態が不明瞭なため、「面妖な術を信仰する偏屈者の巣窟」と囁かれることも。紅はこちらに属している。
・ゾンビ
:ネクロマンサーによって一部の死者から生成される、自我を持たない亜人種。大抵の場合、ネクロマンサーが制御するため人を襲うことはないが、一部に暴走する「はぐれゾンビ」や「グール(腐食鬼)」も存在する。
・ネクロマンサ―(死霊術師)
:主に死者を研究する術師。ゾンビを生成し、制御することができると共に、浄化の技術も併せ持つ。国家機関でもある死霊術師学校の卒業が認定条件となっており、モグリの死霊術師は原則として処罰される。
・ゾンビバスター
:神殿が派遣している、重火器・科学兵器によってゾンビ殲滅を行う傭兵部隊の総称。
能力や経験値によってAA〜Eまでのクラスがあり、戦闘能力や功績によってクラスが常に変動する。上位クラスのゾンビバスターは神殿の援助が受けられる。
死霊術師や魔術師とは異なり修行や認定試験が不要なため、元軍人から殺し屋まで様々な職業の人間で構成されており、個々の能力はまばらである。
・魔術師
:外道の知識とも呼ばれる、森羅万象の力を研究する術師。術師が習得する術は、物質制御を主とする黒魔術と、精神操作を主とする白魔術がある。
・悪魔
:主にオカルトマニアの間で信仰されている異教の神。人間を惑わし、その魂を喰らい続けることで生き長らえると云われているが、その存在が公になることはなく、クロス・キングダムでは架空の生物とみなされている。