Character

シンシア・グローリー


貿易商の父を持つ平民の少女。
母親譲りの美貌を義母と姉たちに嫉妬され、
数々の嫌がらせを受けて育つが、
本人はそのことに無自覚で
「いつか姉さんたちと理解し合える」と信じている。
義母の方針で教育を受ける機会もなく、
ほとんど家の外に出ない生活を送っていたため、
純真無垢で世間知らずだが、
時折周囲が驚くほどの行動力を発揮する。

クロード・ラルク・シャーウッド


シャーウッド公国第二王子。
容姿端麗で頭脳明晰だが、口が悪く自己中心的。
その上階級意識が高いので、滅多に他人を寄せ付けない。
兄である第一王子と不仲であることから、国王一族と別居。
その後シンシアとの婚約話を強引に進める。
何かと周囲を振り回すが、シンシアに対しては優しい一面を見せる。

ネオ・ランバート


クロードの執事兼教育係。
「クロード王子の魔手からお守りする」という名目のもと、
シンシアの執事となる。
完璧主義でプライドが高い性格ゆえ、
主人であるクロードにもしばしば辛辣な口調を向ける。
名門貴族の家系に生まれ、
かつては立身出世に余念がなかったが、
とある事件がきっかけでクロードに忠誠を誓う。
見た目は生真面目で堅い印象だが、
実はかわいいものが大好きで、メイに心酔する。

レン


クロードの護衛役で、現在は婚約者である
シンシアの護衛も担当する。
かつては城下町でスリを生業としていたが
クロードにその腕を見込まれ、彼に仕えるようになる。
常に物事を達観しており、
暴走しがちなクロードとネオの歯止め役もこなす。
無口で感情をあまり表に出さない気質だが、
大食漢で甘いもの好きという一面も。

メイ


シンシアが森で拾い、
家族に内緒で飼っているシマリス(メス)。
シンシアの肩が定位置で、
見た目はかわいいが気質は勝気で行動派。
ネオの指をよく噛む。

ルイズ・グローリー


シンシアの父親。
平民だが商才を発揮し、貴族のお抱え貿易商となる。
娘のシンシアを想う気持ちはあるものの気弱な性格で、
彼女を疎む後妻の方針に刃向かうことができない。
仕事で諸外国を渡り歩くことが多く、家には不在がちである。
シンシアの出生の秘密を知る数少ない人間。

マリー・グローリー&アンジー・グローリー


シンシアの義理の姉。
何かと共謀してシンシアに嫌がらせをするが、
両者とも贅沢と美男子に目がなく、
花婿候補の男性を見つけてはどちらが落とすかの
争いに発展することもしばしば。

タチアナ・グローリー


ルイズの再婚相手で、シンシアの義母。
愛娘のマリーとアンジーを高階級の男性に嫁がせ、
自分もその恩恵にあやかろうと躍起になっている。
連れ子のシンシアを厄介者扱いすると同時に、
教育も受けさせず家に閉じ込めていた。

オスカー・ラルク・シャーウッド


シャーウッド公国第一王子で、クロードの兄。
カリスマ的な容姿と独自の政治的手腕を持ち、
頼りない国王と問題児の弟に代わって
政務全般を取り仕切っている。
元使用人のローズを溺愛しており、
彼女の娘であるシンシアに興味を示す。
温厚で人当たりの良い外面とは裏腹に、
目的のために手段を選ばない冷酷さを併せ持つ。

クロード邸・使用人


クロード邸に仕える新米メイド。
気弱で仕事ではドジを踏みがちだが、
シンシアと年齢が近いため、
彼女の相談相手にもなっている。
クロードのことは怖れているが色男に目がなく、
同僚であるネオやレンとシンシアの仲を揶揄してはにやつく場面も。

ローズ・グローリー

シンシアの亡き母親。
元は平民だったが絶世の美女と謳われ、
シャーウッド家の使用人となる。
二人の王子とも仲が良かったが、
彼らととある約束をした後、突然王城から姿を消した。
その後ルイズと結婚しシンシアを授かるが、
彼女の幼少時に、流行り病で死亡する。

シャーウッド公国国王

シャーウッド城を統べる国王にして、
オスカーとクロードの父親。
賢帝として名を馳せた時代もあったが、
最愛の妻である王妃を亡くしてからは享楽に耽り、
政務を宰相と2人の息子に任せている。

環境設定

シャーウッド公国

物語の舞台となる国。
屈強な軍隊も有力な産業も持たない弱小国家だが、
辺境の小島という立地の関係上、他国に攻め入られることもなく発展してきた。
王族>貴族>平民という分かりやすい身分制度を敷いている。

シャーウッド城

国王一族が住まう城。
王室の権威を第一に考える国王の方針により、
普段は閉鎖されているが、
年に一度城下町に暮らす人々を招いて舞踏会を開催している。

シャーウッド城・城下町

シンシアら一家が暮らす町。
有力な貴族が数多く暮らす町だが、
一定の税金を納めることを条件に平民も受け入れている。

クロード邸

第二王子のクロードが所有する洋館。
シャーウッド城・郊外の森に構えられている。
干渉を嫌う主人の方針で、使用人を最低限しか雇っていない。
シンシアが滞在することになる場所。